神さまって?

遠くからでも目を引くまぶしいオレンジ!スワミ・メーダサーナンダ師と渋谷駅でバッタリ。

 

全身オレンジ!

こんな方が歩いていたら、いくら混んでいる渋谷駅改札付近でもどうしても目がいってしまいますね 笑。逗子にある日本ヴェーダンタ協会のスワミ・メーダサーナンダ師。インドの方で日本に20年近く住んでいらっしゃる日本語ペラペラのインドのお坊さんです。

「スワミ」とは、日本でいう出家をされているお坊さんのこと。ヒンドゥー教の僧侶は、オレンジ(サフラン色)の衣を身につけています。なぜオレンジかというと、オレンジは火を象徴しているそうで、火はすべてのものを焼き尽くし灰にすることから、「この世のすべてのものは永遠ではない。永遠でないものを追い求めず、永遠であるもの=神を求める」ことを思い出すように、オレンジ色を身にまとっているそうです。

 

お写真のメーダサーナンダ師、徹底しています!鞄もオレンジ。帽子もオレンジ!どこでそんなにオレンジ色を仕入れるの?というくらい全身オレンジです 笑。

 

そんなスワミジ、毎月1度、高円寺にあるシヴァナンダヨガ東京センターで勉強会をしてくださっています。その講座にイソイソ通い、一年が過ぎました。なんのお話を聞きに行くか・・・というと、スバリ!

 

「バガヴァッド・ギータ」!

 

世界で最も古いとされるインドの古典書で、神聖な知識と生きるための叡智がつまった聖典です。聖典というと各宗教ごとにありますよね。キリスト教でいう聖書、仏教でいう経典、イスラム教でいうコーラン。でも、もっとすごいのが、このバガヴァッド・ギータ!なんと、どんな宗教をも超えた「人類の聖典」と言われています!

 

人類・・・ということは、そこには万国共通、人間の心理、宇宙の真理が書いてあるのね・・・・!とワクワク感と期待を胸に初めてバガヴァッド・ギータ(岩波書店)を手にしたのが、今から7-8年くらい前でした。

 

 

が。

 

その当時は、まったく読めず。

まえがきの部分、初めの3ページめでつまずきました 笑。何度もチャレンジしてみたのですが、全く読めませんでした。なぜなら!あまりにも?????な舞台設定なので^^;

 

 

だって、

 

ギー(精製したバター)の中に肉片を2年保存しておいたら、100人の子供が産まれた

 

などフツーに書いてあるのです 笑。

まえがきなので、そこが重要ではないのは分かっているのですが、どうしても、

 

 

えっ???

んんん????

そうですか・・・・。

 

 

と、いちいち壁にぶつかり、やがてギータは本棚の奥へ・・・・笑

しかし、2012年!ワタシの中でバガヴァッド・ギータ、再チャレンジの年となりました。それはやっぱりインドのに行ったのもキッカケでしたし、そしてなんといっても、これ!

 

 

日本ヴェーダンタ協会が出版しているバガヴァッド・ギータ。これは、とっても読みやすく、すんなりと言葉が入ってきます^ー^ 

しかも。サンクスリット語とその発音がカタカナで書いてあるのです!これは斬新!

 

 

そしてそして、なんといってもスワミ・メーダサーナンダ師のお話!

とっても分かりやすいですし、どんな小さな疑問にもこたえてくださいます。ワタシが一番感動的で印象深かったのは、

 

「神様とはなんですか?」というシンプルな質問。

 

ヨガはもちろん宗教ではないけれど、やはりヒンドゥー教の国インドで発展し、ヒンドゥ-の神様に礼拝したり、ヒンドゥーの神様のマントラを唱えたりします。神様って?という一見シンプルな疑問ですが、バガヴァッド・ギータを読む上で押さえておかないといけない大切なポイントです。

スワミジのお話では、神様というものを多角的に、いろいろな視点で分析していきました。ワタシは、このお話を聞けてすごく納得できましたし、すっきりしました^^自分への復習も兼ねて簡単にご紹介します。

 

神様とは?

①神様とは「純粋な意識」である = 何もまぜていないもの
私たちはいつも、体・心・感覚を混ぜこぜにして感じていますよね。何も混ぜない、純粋な「意識」を神と呼ぶ

 

②性質をもち、形のないもの
宇宙を維持しているその力自身を神と呼ぶ

 

③性質もあり、形もあるもの
例えば、ガネーシャ、シヴァ、サラスワティ(弁天様)、大黒天など何かの性質を持ち(商売繁盛の神様、音楽の神様など)、そして形をもっているもの

 

④人間の形で現れるもの
人々を導くために時々現れるもの
例えば、仏陀、イエス、ラーマ、クリシュナなど。(神様は自分の意思で生まれてくることができるが、普通の人は自分の意思でなくカルマで生まれてくる)

 

⑤すべては神様
これはとっても崇高なアイディア。
神様を探さないでください。神様を「見て」ください。人、もの、すべては神様である。

 

とこんな具合です。とっても分かりやすくないですか^ー^?

 

他にも、面白かったのが、

こんなインドの神様の絵を見たことありませんか?

 

          クリシュナ神                  左からブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァ

 

なぜ、この方たちみんな肌が青いの???ありえないんですけど・・・・!なんて思ってことありませんか?私はあります! 笑。

・・・というような素朴な質問にも、ちゃーんと答えて下さいます^^

 

青い肌は、自然の中にある2つの無限のものを象徴しているそうです。
それは、「空と海」。ヨガの考えでは、空も海も有限なもので、無限ではありません。が、有限な私たちが思う、「果てしない無限」は海と空に象徴され、その色、「青」を神様を描くときの肌の色としているそうです。

 

「へーーーーーー!!!」

 

というような、面白いお話が盛りだくさんなのです!バガヴァット・ギータの内容自体もとっても興味深いものだらけ。なぜ人は執着が生まれるのか?それをどう手放すのか?どうやってご飯を食べ、どういう風に仕事をし、どんな言葉をしゃべったほうがいいのか、などなど。

本当に身近で、生活に密着したことを丁寧に書いてあるのです。興味深くないですか^ー^?さすがは人類の聖典ですよね! また追って、ちょっとずつ紹介していきたいと思います。

 

 

スワミ・メーダサーナンダ師のバガヴァット・ギータのお話は、シヴァナンダヨガ東京センターで、9月も予定しているそうです。インド大使館でも、毎月第一土曜日に無料の勉強会を行っているそうです^ー^

ご興味ある方はぜひ!

 

 

ちなみに、私が数年間読めなかった本はこちら^^; 今なら読めるかも・・・!と読み返してみたけれどやっぱりダメでした~。